第83回東京選手権は24日、駒澤陸上競技場にて二日目の競技が行われ、注目の男子100mはケンブリッジ飛鳥(Nike)が向かい風0,8mのコンディションの中10秒22の大会記録で圧勝、昨年の故障からの復活をアピールした。2着にはベテラン草野誓也(Accel)が10秒47で入り、l00mh日本記録保持者の高山峻野(ゼンリン)は10秒55で5着だった。
女子100mは今春に大東大を卒業した鶴田玲美(南九州ファミリーマート)が11秒81で接戦を制し、社会人1年目の進境を示した。100mhが専門種目の青木益未(七十七銀行)が11秒84で僅差の2着、予選トップタイムの湯淺佳那子(三重県スポーツ協会)は11秒93で4着に終わった。男子1500mは館澤亨次(横浜DeNA)が3分42秒67の大会記録で混戦を制し、女子1500mでは新谷仁美(積水化学)が4分21秒77で2着樺沢和佳奈(慶大)以下に大差を付けて優勝、力の違いを見せつけた。
フィールドでは、女子三段跳びを12m81で奥村彩音(東学大)が制し、東大生13mジャンパ―として注目された内山咲良は12m65で3位。日本記録保持者の城山正太郎が欠場となった男子走り幅跳びは、泉谷駿介(順大)が7m92の大会記録で制した。女子やり投げは55m75を投じた右代織江(新潟アルビレックスRC)が優勝、世界選手権代表経験のある斉藤真理菜(スズキ浜松AC)は54m42で3位に終わった。
悲願の東京オリンピック出場を目指す十種競技の右代啓祐は最終種目の1500mで棄権し総合3位、総合7487点をマークした奥田啓祐(第一学院高教)が同種目を制した。
その他の種目の優勝者は以下の通り
女子 400m ①松本奈菜子(東邦銀行) 54秒20
男子 400m ①井上大地(日大) 46秒81
男子 10000m ①青木優(カネボウ) 29分27秒29
女子 10000m ①山口遥(AC・KITA) 32分28秒90(大会新)
また、男子110mh予選では高山峻野が楽々と予選を通過、女子100mh予選は福部真子(日本建設工業)が大会新となる13秒44をマーク、予選トップで通過している。準決勝・決勝は25日に行われる。
男子800m予選では昨年の日本選手権覇者クレイアーロン竜波(相洋AC)、日本記録保持者の川元奨(スズキ浜松AC)が25日に行われる準決勝に順当に駒を進めた。