【陸上】 日本インカレ1日目 結果

学生陸上競技の祭典、第89回日本インカレが9月11日、コロナウィルス拡散防止の様々な対策が取られた中、晴天に恵まれた新潟・デンカビッグスワンで開幕した。競技一日目は男女400m、男女走り幅跳びなどの決勝が行われ、コロナ禍で活動が制限された中、日々出来る限りの努力を積み上げてきた選手達が競い合った。

今大会最初のトラック種目決勝となった女子3000m障害は、昨秋のドーハ世界選手権に出場した吉村玲美 (大東大2年)が9分55秒34の大会新記録で昨年に続き2連覇を果たした。
続いて行われた男子3000m障害では、今期日本歴代2位の好記録をマークしている三浦龍司(順天堂大1年)が前評判通りの強さを見せ、スタートから終始独走で2位を20秒以上引き離す8分28秒51の大会新記録で圧勝。

女子400mは、こちらもドーハ世界選手権の混合マイルリレーでアンカーを務めた高島咲季(青山学院大1年)が53秒84で制し、学生陸上デビュー戦を勝利で飾った。男子400mでは井上大地(日本大3年)がGGPを制するなど今期好調の伊東利来也(早稲田大4年)を押さえ、45秒83の好タイムで制覇した。

男子1500mでは小林青(こばやしあおし、鹿屋体育大3年)が今年箱根駅伝の6区山下りを担った実力者前田舜平(明治大学4年)らを抑え、3分48秒23で激戦を制した。2位には北海道大学の高橋佑輔(3年)、3位には広島経済大学の大竹康平 (4年)が入り、地方大学勢が表彰台を独占、存在感を示した。

男子10000mでは3連覇を目指したL・キサイサ(桜美林大4年)が3位に敗れる波乱があった。レースはJ・ブヌカ(駿河台大3年)がP・ムルワ(創価大2年)とのラストスパート勝負を制し、28分05秒66で優勝した。日本人では駒澤大学の田澤廉(2年)が7000m付近までケニア人留学生の作るハイペースに食らい付き、28分22秒48をマークし4位に入る健闘をみせた。

フィールド種目はコロナウィルス感染対策による日程短縮により、試技回数を通常の大会より削減して行われた。女子棒高跳びは、直前の群馬室内記録会で4m30の日本学生記録を打ち立て注目された諸田実咲 (中央大4年)が制したが、記録は3m90に留まった。

男子走り幅跳びは東京オリンピック標準記録を突破している橋岡優輝(日本大4年)が1本目から7m92と8m近いジャンプを見せると、2本目には8m06に記録を伸ばし、3本目はファールとなったものの、最終の第4試技で8m29のビッグジャンプを披露し、2年振り2度目となる日本インカレ王座奪還となった。試技回数が少ない中でも、研ぎ澄まされた集中力の高さが際立った。
また、女子走り幅跳びは今期日本人最高の6m31をマークしている山本渚(鹿屋体育大4年)が6m17で制した。

投擲種目も跳躍種目同様に試技回数を減らして実施された中、女子やり投げを制した上田百寧(福岡大3年)の58m12の好記録が光った。

1日目のその他の決勝種目の結果は以下の通り。
女子1500m決勝 髙松智美ムセンビ(名城大1年) 4分23秒18

女子10000m決勝 加世田梨花(名城大4年) 33分33秒30

男子やり投げ決勝 坂本達哉(大阪体育大院2年) 73m96

男子円盤投げ決勝 幸長慎一(四国大院1年) 56m09

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