3年ぶりの昭和記念公園決戦は本命不在の混戦か!第25回日本学生ハーフマラソン選手権大会のみどころ

第25回日本学生ハーフマラソン選手権大会が3月13日、東京・立川市の陸上自衛隊立川駐屯地をスタートし、同市の国営昭和記念公園内をゴールとするコースで、FISUワールドユニバーシティゲームズ(2021成都・中国)の代表選考競技会として行われる。 コロナ禍のため一昨年は大会中止、昨年も感染拡大防止措置により併催の立川シティーハーフが中止、学生ハーフのみ立川駐屯地内を周回するコースで行われたため、立川市街地に出て昭和記念公園内を駆けるコースで行われるのは3年ぶりとなる。
箱根駅伝が終り、各校とも新体制をスタートさせている関東勢や、延期となっているユニバーシティゲームズの代表を目指す学生有力ランナーのみならず、全国の学生ランナーがそれぞれの目標、課題のクリアに向けてゴールを目指す。

優勝を争う有力選手の中で、先月の別大マラソンを欠場した近藤幸太郎(青山学院大)、全日本クロスカントリー選手権を欠場した藤本珠樹(日本体育大)、丹所健(東京国際大)、また山本歩夢(國學院大)や松山和希(東洋大)ら先月に行われた全日本実業団ハーフに学連推薦で出場し好成績を収めた選手たち、別大マラソンに出場した宮坂大器(青山学院大)らはコンディションによっては回避してくる可能性は有るが、出場に踏み切れば上位争いに加わってくるだろう。

このように、各校有力選手がエントリー通りに出場してくるのか読みにくいところもあるが、出場が濃厚な注目選手を挙げていくと、今年の箱根駅伝1区で4位と快走を披露、箱根常連校の主力級の選手にも劣らない走力をアピールした木村暁仁(専修大)、10000mのベストタイムは28分07秒33、夏のホクレンDCに参加するなど精力的な大会出場で地道に力を付け、箱根駅伝は学生連合の一員として1区を6位と木村同様に快走を披露した中山雄太(日本薬科大学)、10000m27分59秒74とエントリー選手中最速を誇り、中谷雄飛、太田直希が抜けたチームのエースと期待される井川龍人(早稲田大)、今年の箱根9区で区間2位、チームメイトの山本が実業団ハーフで60分台の好タイムをマークし、同じ1年生として遅れを取りたくない平林清澄(國學院大)、同じく國學院大で箱根2区を担った伊地知賢造、OBの星岳が大阪マラソン優勝、4年生細谷翔馬が東京マラソンで初マラソンサブテンを記録するなどチーム関係者に勢いが感じられる帝京大の次期エース小野隆一郎など。
こうした選手たちに札幌学院大のL・グレが加わり優勝争いが展開されていくものと予想する。

2月の全日本実業団ハーフマラソンでは、山野力(駒澤大、今大会はエントリーせず)が1時間00分40秒の日本学生記録をマークするなど、学連から推薦を受けて出場した選手たちが好走し、学生のハーフマラソンもスピード化の傾向が顕著になってきている。今大会のコースは昭和記念公園内に入ってからの細かいアップダウンが体力を奪うタフなコースで、また道幅も広くないため、実業団ハーフや丸亀ハーフのように記録が出やすいとは言い難く、ここ数日例年より高くなっている気温を含めた気象コンディションも気になるが、1時間01分台の決着で現在の男子学生長距離陣の勢いを示し、春以降のトラックシーズンに繋げてもらいたい。

文/ATHLETE News編集部

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