第25回アジア選手権を振り返る② アジア選手権の結果が反映されたRoad to Budapest 23で出場圏内にランクインした代表選手は!

7月20日に、ブダペスト世界陸上の参加資格取得選手と現時点でのランキング上位での出場資格対象者を示すWAのRoad to Budapest 23がアジア選手権の結果をすべて反映した最新版に更新され、アジア陸上に出場した日本の資格取得選手、出場圏内に位置する選手を、大会前のスコア、順位との変動と共に以下に示すと、

男子100m(ターゲットナンバー※以降はTNと記す 48=1204pt)
坂井隆一郎(大阪ガス)
1244pt 28位→ 1247pt 28位
柳田大輝(東洋大)
1201pt 43位→ 1250pt 27位

男子200m(TN48=1186pt)
鵜澤飛羽(筑波大)
1216pt 29位→ 1258pt 29位
上山紘輝(住友電工)
1160pt (世陸圏内まで16pt)→ 1197pt 43位

男子400m(TN48=1197pt)
佐藤拳太郎(富士通)
1192pt 41位→ 標準記録突破
佐藤風雅(ミズノ)
1177pt (世陸圏内まで5pt)→ 1231pt 35位

男子5000m(TN42=1182pt)
遠藤日向(住友電工)
1178pt 35位→ 1224pt 33位
塩尻和也(富士通)
1186pt 33位→ 1208pt 34位

男子110mH(TN40=1196pt)
高山峻野(ゼンリン)
ブダペスト世界陸上代表内定済
横地大雅(TeamSSP)
1198pt 36位相当→ 1222pt 36位相当(日本人選手6番手)

男子400mH(TN36=1203)
児玉悠作(ノジマ)
1221pt 29位→ 1266pt 27位

男子3000m障害(TN36=1178)
青木涼真(Honda)
1177pt 32位→ 1212pt 24位
砂田晟弥(プレス工業)
1161pt(世陸出場圏内まで7pt)→ 1185pt 33位

男子走高跳(TN36=1156pt)
赤松諒一(アワーズ)
1237pt 13位→ 1244pt 13位
長谷川直人(新潟アルビレックスRC)
1146pt(世陸出場圏内まで9pt)1196pt 23位

男子棒高跳(TN36=1166pt)
柄澤智哉(日本体育大)
1149pt(世陸出場圏内まで8pt)→1177pt34位

男子走幅跳(TN36=1193pt)
城山正太郎(ゼンリン)
1184pt 36位→ 1204pt 28位

男子三段跳(TN36=1142pt)
池畠旭佳瑠(駿河台大AC)
1124pt(世陸出場圏内まで11pt)→ 1161pt 34位

男子やり投(TN36=1126pt)
ディーン元気(ミズノ)
1223pt 13位→ 1248pt 12位
新井涼平(スズキ)
1143pt 25位→ 1143pt 28位

男子十種競技
丸山優真(住友電工)
※エリアチャンピオン暫定資格

女子1500m(TN56=1143pt)
田中希実(New Balance)
1207pt 36位→1248pt 34位
後藤 夢(ユニクロ)
1164pt 44位→1188pt 44位女子

5000m(TN=1151pt)
山本有真(積水化学)
1151pt36位→1178pt 31位

女子100mH(TN40=1199pt)
寺田明日香(ジャパンクリエイト)
1234pt 29位相当→1253pt 25位
青木益未(七十七銀行)
1235pt 28位→1245pt 27位

女子400mH(TN40=1165pt)
山本亜美(立命館大)
1147pt 40位→1167pt 38位
宇都宮絵莉(長谷川体育施設)
1138pt(世陸出場圏内まで9pt)→1166pt 39位

女子走幅跳(TN36=1174pt)
秦澄美鈴(シバタ工業)
1222pt 22位→ 標準記録突破

女子三段跳(TN36=1143pt)
森本麻里子(内田建設AC)
1177pt 20位→1207pt 16位
髙島真織子(九電工)
1130pt(世陸出場圏内まで3pt)→1151pt 29位

女子やり投(TN36=1093pt)
斉藤真理菜(スズキ)
1155pt 17位→1190→14位
上田百寧(ゼンリン)
1103pt 28位相当→1119pt 27位

となる。

以上のようにアジア選手権に出場した選手では、既に代表に内定している高山、参加標準記録を突破した佐藤拳、秦を含め、男子21名、女子12名が世界陸上の出場圏内に位置している。
男子十種競技の丸山はエリアチャンピオンとなったことにより、アジアからランキングで丸山を上回る選手が資格記録の期限内に現れなかった場合、正式に出場資格が得られる。現在はランキングにProvisionally qualified as Area champion、暫定的にエリアチャンピオンの資格を有すると記されている。
上記選手たちのうち、大会前に出場圏外だった選手は、男子の上山、佐藤風、砂田、長谷川、柄澤、池畠、丸山、女子の宇都宮、髙島の9人で、ランキングスコアを上げるチャンスだった今大会をひとまずは生かすことが出来たと言えるだろう。しかしながら、砂田、柄澤、池畠、宇都宮に加え出場圏内をキープした山本亜美辺りはボーダーラインのぎりぎりで、残り約2週間でこのまま出場圏内を維持できるかは極めて微妙な状況だ。池畠、宇都宮は最終期限ぎりぎりの7月29日から二日間開催される日本グランプリシリーズの田島記念にエントリーがあり、あともう一押しをしてくるかもしれない。

また、僅かのところで出場圏外へ押しやられた選手、出場圏内に届かなかった選手には、男子400mHで決勝進出を逃し、ターゲットナンバー36位のスコア、1203ptに1pt届かなかった筒江海斗(STW)のほか、1175ptにあと8点届かなかった女子800mの塩見綾乃(岩谷産業)、9pt届かなかったマッカーサー ジョイ アイリス(NMFA)、10pt届かなかった吉村玲美がいる。
筒江も田島記念にエントリーがあるが、ここにはTNの36位に位置する岸本鷹幸(富士通)もエントリーしており、或いはこの田島記念が世界陸上の最後の一枠を決める日本人選手同士による最終決戦になるのかもしれない。
塩見とマッカーサーは対象種目が開催される国内グランプリ大会が無く、海外大会にエントリーがあるのか、気になるところだ。

男子円盤投の湯上剛輝(トヨタ自動車)、ハンマー投の柏村亮太(ヤマダHD)、女子100mの君嶋愛梨沙(土木管理総合)、400mの久保山晴菜(今村病院)、円盤投の齋藤真希(東海大)、郡菜々佳(新潟アルビレックスRC)ら一度は世界陸上出場圏内に迫りながら、出場が難しくなった選手たちも、7月1日からパリ五輪の資格記録の期間内に入った事を考えれば、高い得点が得られる順位で大会を終えたと前向きに捉えることもできるだろう。
今大会で得たスコアをステップに、地道にランキングスコアを積み上げていくことが、パリへとつながる道となる。

文/芝 笑翔 (Emito SHIBA)

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