5月3日から日本グランプリシーリーズ三連戦!静岡国際陸上は男子800mの落合晃、女子3000m障害の齋藤みう、GGのべおかは女子5000mの田中希実、水戸招待は女子棒高跳の諸田美咲に注目!

今年のゴールデンウィークも5月3日に静岡・袋井市のエコパスタジアムで第41回静岡国際陸上、5月4日に宮崎・延岡市の西階陸上競技場で第37回ゴールデンゲームズ in のべおか、そして5月5日に2026水戸招待陸上と日本グランプリシリーズ三連戦が組まれており、陸上ファンにとってこの時期はさしずめ年に一度の陸上ウィークといったところだろう。

9月に名古屋でのアジア大会開催を控えている中、パリオリンピックイヤーだった2024年、9月に行われた東京世界陸上代表を争う上で重要だったアジア選手権が5月末の開催だった昨年に比べ、ここまでのところゆったりめの調整となっている選手が多いような印象を受けるが、そろそろアジア大会の選考競技会として6月初旬に行われる日本選手権へ向けて、そろそろアクセルを踏み込んでいかなければならない時期だろう。

5月3日に行われる静岡国際陸上は世界リレーと日程が重なっていることもあり、代表選手が不在の中、男子100mではリレー代表の経験が豊富な鈴木涼太(スズキ)、200mでは東京世界陸上代表の水久保漱至(宮崎県スポ協)、400mではパリオリンピック、オレゴン、ブダペスト、東京の世界陸上3大会連続代表の佐藤風雅(ミズノ)ら国内残留となった有力選手にとっては、アジア大会代表争いへ加わっていくためにも結果が求められる大会と言えそうだ。

今年の静岡国際の注目選手の一人に男子800mの落合晃(駒澤大)が挙げられる。
昨シーズン、東京世界陸上に出場を果たして経験を積んだ落合は、今年に入り2月に行われたアジア室内選手権で銀メダルを獲得したあと、3月末の日体大記録会では1500mに出場し3分38秒60の自己ベストをマーク、800mは今季屋外初戦となるが、どのようなレースを見せてくれるのか楽しみだ。

男子800mには落合の他、2月にオーストラリアで行われたコンチネンタルツアーブロンズの競技会で1分46秒24を叩き出している金子魅玖人(ARCYELL)、金子と同じレースで1分46秒37をマークした後、先月の金栗記念を1分46秒70で制し今季好調の松本純弥(成洋産業)、金栗記念で松本に次いで2着となった山鹿快琉(育英大)、昨年の静岡国際の400mで日本学生歴代8位となる45秒39の好タイムをマーク、今季はここまで主に800mに取り組んでいる田邉奨(中央大)らがスタートリストに名を連ね、更には奚梟横、劉德助の中国勢の存在もあり、アメリカ留学中のクレイアーロン竜波(ペンシルベニア州立大)がマークしている1分45秒24の今季日本人選手屋外ベストタイムにどこまで迫れるかに注目したい。

男子400mHには47秒99の自己ベストを持つパリオリンピック、東京世界陸上代表の豊田兼(トヨタ自動車)を筆頭に小川大輝(富士通)、筒江海斗(スポーツテクノ和光)、黒川和樹(住友電工)、山内大夢(東邦銀行)、児玉悠作(ノジマ)とオリンピック、世界陸上代表経験者がずらりとエントリー。
昨年は6名、一昨年は8名の選手が48秒台をマークしているが、今季の国内シーズントップタイムは児玉悠作が東京選手権で記録した49秒51に留まっており、これだけの選手が集まるのであれば、やはり今季初の48秒台を期待せずにはいられない。
また、パリオリンピック台湾代表の彭名揚はアジア大会へ向けて強敵となり得る選手だ。

女子のトラック種目の注目は3000m障害の齋藤みう(パナソニック)だ。
昨年は東京世界陸上に出場を果たし、決勝には進めなかったものの日本人女子選手として初めての9分30秒切りとなる9分24秒72の破格の日本新記録をマーク、その後も11月末の日体大記録会の5000mで15分11秒01、その翌週に行われたエディオンDCでは10000mに出場し31分08秒08と立て続けに自己ベストを更新、今年に入って2月に行われたアジアクロスカントリー選手権のシニア10㎞を制す破竹の勢いを見せた。
その後3月にオーストラリアで行われたアデレード招待で3000m障害の今シーズン初戦に挑み、9分42秒70の2位での滑り出しとなったが、4月の日体大記録会では1500mに出場し4分13秒90の自己ベストと、スピード面を含めた総合的な走力が更に上がって来ており、今大会で自身の持つ日本記録にどこまで迫れるか、期待をしたい。

また、金栗記念を9分30秒台が窺えるペースでレースを進めながら後半にやや疲れが出て優勝はしたものの9分52秒69でのフィニッシュとなり、レース後に悔しさを滲ませていた西山未奈美(三井住友海上)と、同じく金栗記念では9分台に届かず3着と、ペース配分を誤ったようなレースとなっていた西出優月(ダイハツ)も、翌週に行われた兵庫リレーカーニバルのアシックスチャレンジ5000mでは大きく先行されたJ・ニョカビ(デンソー)に追い付きながら再度突き放されたものの、フィニッシュ手前で差し切るラストスプリントを見せており、この二人が齋藤を脅かすことが出来るのかにも注目したい。

女子のトラック種目では、金栗記念では600m辺りから動きが止まってしまったものの、先日行われた織田記念では2分3秒41と立て直して見せた800mの塩見綾乃(岩谷産業)、織田記念の100mで君嶋愛梨沙(土木管理総合試験所)との大激戦の末、同タイムで2着となった鶴田玲美(南九州ファミリーマート)にも注目で、400mHではブダペスト世界陸上代表の山本亜美(富士通)の復調に期待をしたい。
また、昨年の大会の女子400mで51秒71と素晴らしいタイムを叩き出した青木アリエ(日本体育大)は、直近の日本学生個人選手権の100m準決勝を棄権、翌日の200m予選も欠場しており、コンディション面が気になるところだ。

フィールド種目の注目は男女の走高跳。
男子は赤松諒一(SEIBU PRINCE)がパリオリンピック、東京世界陸上で入賞を果たしたのに続き、今年3月に行われた世界室内選手権でも真野友博(クラフティア)が5位入賞と、世界の強豪と互角に渡り合える種目となってきている。
今回は赤松のエントリーがなく、昨年に日本歴代2位となる2m33をクリアして東京世界陸上では決勝に進出し10位となった瀬古優斗(ヤマダホールディングス)も兵庫リレーカーニバルで途中棄権をした足首の痛みのため出場を回避したが、真野に、この冬の室内シーズンで2m30をクリアして世界室内選手権の代表となった長谷川直人(サトウ食品新潟アルビレックスRC)、更に兵庫リレーカーニバルを2m25で制し、アジア大会派遣設定記録(2m24)の突破を果たした坂井宏和(センコー)も加わり、アジア大会代表を見据えたレベルの高い優勝争いとなりそうだ。

女子も髙橋渚(センコー)が昨年2月に室内競技会で1m92をクリア、東京世界陸上でも1m88をクリアして、決勝進出まであと一歩のところまで近付いたほか、8月のオールスターナイト陸上では津田シェリアイ(築地銀だこ)、10月の滋賀国民スポーツ大会では森﨑優希(日本女子体育大)が1m85をクリア、今年に入って石岡柚季(日本女子体育大AC)が先月の日大競技会で1m86をクリアと、髙橋につられるように国内選手の競技水準が上がって来ている。
今回髙橋が直前になって出場を回避したのは残念だが、石岡、津田、森﨑に、今季自己ベストを1m80まで伸ばしてきている矢野夏希(早稲田大)や、2023年に1m82を記録している鐡丸美由紀(鹿児島銀行)も今季は既に1m78をマークと復調してきており、男子以上に激しい優勝争いとなることが予想される。

投擲種目も今年はアジア投擲選手権と日程が重なったが、男子のハンマー投では東京世界陸上に出場した福田翔大(住友電工)ら代表が不在の中、唯一70m台の自己記録を持つ柏村亮太(ヤマダホールディングス)の奮起に、女子は嶋本美海(九州共立大)、中嶋日向子(中京大)の60mオーバーの自己記録を持つ学生二人の成長に期待をしたい。

5月4日に行われる、トラック外周に設置された看板をバンバンと叩くヨーロピアンスタイルの応援が名物となっている長距離競技会、第37回ゴールデンゲームズ in のべおかでは、女子5000mA組に今季から再び豊田自動織機の所属となった田中希実、男子5000mB組に東京世界陸上代表の森凪也(Honda)がエントリー。

長距離種目でこの時期になると気温の上昇が気になるところだが、田中希実は今シーズンも既に2月に調整段階で出場したオーストラリアでの競技会で15分6秒44をマークしており、また、過去に出場したオリンピック、世界陸上を振り返るまでもなく、暑さを苦にする選手ではないので、やはり14分台でのフィニッシュが多くのファンに望まれているところだろう。
女子では田中や、今大会にはエントリーのない廣中璃梨佳(ユニクロ)に続く、次世代を担う若手選手の台頭も望まれるところだが、C組のエントリーではあるが、高校15分27秒79の自己記録を持つ日本郵政グループの高卒ルーキー、吉田彩心に期待をしてみたい。

男子もこの種目で世界と戦う事を考えれば、この季節であっても13分20秒は切って欲しいところだ。
森凪也のほか、昨年の大会で13分13秒59をマークしている塩尻和也(富士通)、金栗記念の5000mで13分22秒87でフィニッシュした早稲田大のスーパールーキー増子陽太のタイムに注目だ。

5月5日に行われる水戸招待陸上の注目は女子100mHの田中佑美(富士通)、女子棒高跳の諸田実咲(アットホーム)、男子円盤投で自身の持つ日本記録を65m38に更新したばかりの湯上剛輝(トヨタ自動車)の東京世界陸上代表選手なのだが、田中佑美は織田記念に出場したばかり、湯上も3日に実施されるアジア投擲選手権の代表となっており、タイトなスケジュールでの出場は微妙なところ。
となると、2月にオーストラリアで4m37をマークし、先月18日にアメリカで行われたマウントサックリレーでも4m35を記録している諸田実咲に4m47の自らの持つ日本記録の更新を期待したいところ。
その他、男子棒高跳の山本聖途(トヨタ自動車)、男子走幅跳の日本記録保持者の城山正太郎(ゼンリン)のオリンピアンには復調を、また男子走跳では昨年7m99をマークした松下凌晟(杏林堂薬局)、今シーズンに入って自己ベストの7m91をマークしている北川凱(センコー)には8mオーバーを望みたい。

文/芝 笑翔

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