学生陸上競技の最高峰の舞台、天皇賜盃第95回日本学生陸上競技対校選手権大会、日本インカレが9月5日から3日間の日程で、横浜市の日産スタジアムを会場に開催される。
今年は名古屋アジア大会の開幕を目前に控えており、代表に選ばれた選手を含めた学生アスリートたちが、各種目の学生日本一を懸けて熱い火花を散らす。
注目の男子100m、グランプリ3連勝で勢いに乗る山本を、アジア大会リレー代表の小室が止められるか
注目種目は数多いが、真っ先に挙げられるのは陸上競技の花形、男子100mだ。
有力選手のなかでもとりわけ今季躍進を見せているのは山本匠真(広島大)。
山本は一昨年4月の出雲陸上の100m予選で10秒21の自己ベストを叩き出し、決勝では10秒31で3着に入り、翌月に行われたナッソー世界リレーの4×100mリレー代表に選ばれ、予選でパリオリンピック出場権を得たあとの決勝で1走として出場し、38秒45の4位入賞に貢献している。
同年の日本選手権では初めて決勝に進出したが8着でパリオリンピック代表を逃し、東京世界陸上が行われた昨年は、前半シーズンで調子が上がらずに代表争いに絡むことができなかった。
今年は日本選手権の予選で10秒12に自己ベストを更新したあと、決勝では10秒25の4着に入りながらアジア大会リレー代表の選考から漏れたが、ここからの躍進が目覚ましく、7月に行われた布勢スプリントを10秒17で制し、8月に入ると富士北麓ワールドトライアルの100m予選で10秒04の自己ベストを叩き出すと決勝も10秒10で優勝、6日後のANG福井も10秒05の好タイムで制し、日本選手権後はグランプリシリーズ3連勝、今や次の9秒台の最有力候補と目されるまで力をつけてきている。
勢いに乗る山本にストップを掛けたいのが、アジア大会4×100mリレー代表の小室歩久斗(中央大)。
2024年のリマU20世界陸上で100m代表となっている小室は、進学1年目の昨年こそ伸び悩みが感じられたが、今年に入ると5月に行われた東海大スプリントゲームズで10秒08の自己ベストを叩き出し、SEIKOゴールデングランプリにも出場。
日本選手権では予選で自己記録を10秒07に更新したあと、決勝は山本に次ぐ5着に留まったが、これまでに2度マークした10秒0台が評価されアジア大会4×100m代表に名を連ねた。
7月のダイヤモンドリーグロンドン大会では4×100mリレーに2走として出場し、38秒66で3着と芳しい結果を得られなかったが、世界トップクラスの大会で貴重な実戦経験を積んだ。
ANG福井では10秒18で4着と山本に敗れており、アジア大会本番でのリレーメンバー入りを果たすためにも、負けられない大会だろう。
今年の日本選手権の予選で10秒09の自己記録をマーク、決勝では山本、小室を抑え、10秒20で2着となっている西岡尚輝(筑波大)も優勝候補に挙げられる。
小柄な体格ながら、スタートの鋭さは出色で、東海大附属大阪仰星高3年時の2024年には小室とともにリマU20世界陸上代表となり、翌2025年2月に行われた日本選手権室内の60mでは6秒59のU20日本記録で優勝を果たし、翌月に中国で行われた世界室内代表となるなど、数々の国際大会の経験を誇る。
筑波大進学後は布勢スプリントで自己ベストを10秒19に更新したが、やや安定感を欠き、東京世界陸上リレー代表の選出から漏れたが、今年は2着に入った日本選手権のほか、5月に行われた木南記念は10秒21で2着、7月の布勢スプリントは10秒20で3着、8月の富士北麓は10秒14で2着と安定した結果を残し、ANG福井では6着だったものの2着とは0秒02差の10秒12で4着とは同タイムと、出場したほとんどのレースで上位争いを繰り広げており、日本インカレでは、悔しさを一気に吐き出す大爆発の予感が漂う。
ほかにも、西岡、小室を抑え関東インカレを制した水野琉之介、昨年の日本選手権で3位に入っている関口裕太の早稲田大勢、昨年の学生個人選手権チャンピオンの大石凌功(東洋大)がANG福井の100m予備予選で10秒13、昨年の国民スポーツ大会を10秒17で制した黒木海翔(中央大)も大石と同じくANG福井の100m予備予選で10秒14の好タイムをマークしており、決勝進出の懸かる準決勝から好記録が期待される。
400mにはアジア大会代表の林申雅、白畑が出場
男子400mにも、アジア大会代表の林申雅(筑波大)と、白畑健太郎(東洋大)がエントリー。
林は東京世界陸上の男女混合マイルリレー代表に選ばれながら、出場は叶わなかったが、今年5月のボツワナ世界リレーでは男子マイルリレーの1走を担い、来年行われる北京世界陸上出場権獲得に貢献。
6月の日本選手権の予選で日本人選手として5人目の44秒台となる44秒98をマークすると、決勝では45秒75で中島佑気ジョセフ(富士通)に次ぐ2位となって、アジア大会の個人種目とマイルリレーの代表に選ばれ、今やこの種目で中島、佐藤風雅(ミズノ)に続くエース格の一人。
白畑は2024年のリマU20世界陸上出場の経験を糧に、昨年の静岡国際では自身初の45秒台となる45秒90をマーク、今年はゴールデングランプリで自己記録を45秒83に更新すると、日本選手権の予選では45秒30を叩き出し、アジア大会マイルリレー代表に選ばれた。
先月の富士北麓では自己記録を45秒27に更新して優勝と、アジア大会に向けてさらに調子を上げてきている。
この二人のほかにも、5月の関西インカレを45秒89で制し、日本選手権の予選では45秒38の自己ベストをマークした小幡丈士(関西学院大)、同じく日本選手権の予選で45秒57をマークした入月誠ノ介(山梨学院大)、45秒83をマークした山崎琉惟(東洋大)、また45秒28の自己ベストを持つ、昨年のワールドユニバーシティゲームズの個人種目、今年のボツワナ世界リレーのマイルリレー代表の平川慧(東洋大)、さらには今季前半は800mに注力していた、昨年の東京世界陸上代表で、45秒39の自己ベストを持つ田邉奨(中央大)が今大会では個人種目をこの種目に絞ってエントリーしており、44秒台での決着も期待できそうだ。
関西からアジア、そして世界へ、800mもアジア大会代表、萬野に注目
800mは、5月のMDCで1分43秒45の日本記録を叩き出した落合晃(駒澤大)がアジア大会へ向けての最終合宿のため出場を回避したが、MDCで1分45秒31の日本歴代5位の好タイムをマークし、翌月の日本選手権を制してアジア大会代表に選ばれた萬野七樹(関西大)がエントリー。
萬野は関西大で3学年先輩の高梨有仁(鈴木工業)、1学年先輩の森玉鳳雅とともに切磋琢磨し力を付けてきたが、最大の武器は自在にレースをコントロールし、支配できるクレバーさだろう。
今年の学生個人選手権では落合の欠場で本命不在となったなか、その利点を最大限に発揮し、スタートダッシュで先手を奪うと2周目のバックストレートではペースを落として一度ためを作り、代わって先頭に立った森玉のロングスパートにも慌てることなく、スパートのタイミングをぎりぎりまで待ち、最後の直線半ばからためにためたラストスプリントを爆発させ、測ったように勝ち切っている。
日本選手権に続き、日本インカレ優勝を手土産に、関西からアジアへ、そしてその先に拡がる世界へと羽ばたいていけるか注目だ。

その萬野を追いかけるのは、日本選手権で5位入賞を果たし、MDCでは日本歴代7位の1分45秒51をマークした岡村颯太(鹿屋体育大)、自己ベストは1分46秒25と1分45秒台に迫っている山鹿快琉(育英大)、積極的なレースを見せる加世堂懸(明治大)、学生個人選手権で萬野に続く2着に入った盛耕太朗(東海学園大)あたり、そして森玉鳳雅も上位に食い込む力を持っている。
男子110mH古賀は北京世界陸上参加標準突破なるか
200mは故障の鵜澤飛羽(JAL)に替わってアジア大会代表となった林明良(慶應義塾大)に注目。
林は日本選手権の予選で20秒36の自己ベストをマークすると、決勝では20秒51で2着に食い込んだ。
ダイヤモンドリーグロンドン大会の4×100mリレーでは出場することはできなかったが、メンバーとして帯同しており、アジア大会本番でリレーを走るためにも、ここで負けるわけにはいかない。
林と同様に今季力を付け、日本選手権の予選で20秒39をマークしている舟木宝月(大東文化大)がライバルだ。
また、男子110mHの古賀ジェレミー(順天堂大)も注目を集める選手の一人。
先月のオレゴンU20世界陸上では通常規格の106.7cmよりハードルの低い99.0cmのジュニア規格ながら準決勝で12秒95のU20アジア新記録を打ち立て、決勝では12秒97で銀メダルを獲得。
通常規格の自己ベストは13秒40に留まっているが、この規格で行われている昨年のインターハイでは2.2mの追い風参考ながら13秒18をマークしている。
アジア大会代表入りは、村竹ラシッド(JAL)、泉谷駿介(住友海上)の高い壁に阻まれたが、来年の北京世界陸上の資格記録期間に入っており、13秒18の参加標準記録の突破も期待される。
そのほかの男子トラック種目では、3000m障害で2024年のリマU20世界陸上代表で、昨年のワールドユニバーシティゲームズ7位入賞、今年7月に行われたオルドスU23アジア選手権では銀メダルを獲得している国際大会の経験も豊富な佐々木哲(早稲田大)と、今年の日本選手権で佐々木を抑え、8分21秒87で3位となり表彰台に登った小野真忠(東海大)に8分20秒切りの期待が掛かり、5000m競歩は、17分59秒32の現日本記録保持者の金子陸(国士舘大)に、トラック10000m競歩U20日本記録、35km競歩の日本学生記録保持者で、7月に行われたオルドスU23アジア選手権ハーフマラソン競歩で金メダルを獲得した逢坂草太朗(東洋大)、昨年のワールドユニバーシティゲームズ20km競歩代表で、U23アジア選手権ハーフマラソン競歩では逢坂に続き銀メダルを獲得した吉迫大成(東京学芸大)、オレゴンU20世界陸上5000m競歩で4位に入賞する大健闘を見せた六本木直斗(新潟食料農業大)ら国際大会で実績のある選手が挑む構図で、レベルの高い激戦が予想される。
男子フィールド種目の注目も、三段跳の宮尾、やり投の鈴木のアジア大会代表
男子フィールド種目にエントリーしているアジア大会代表選手は三段跳の宮尾真仁(東洋大)とやり投の鈴木凛(九州共立大)の二名。

三段跳の宮尾は大学1年時の2023年にU20アジア選手権で16m38のU20日本記録を叩き出し優勝、以降は2024年、2025年と足踏み状態が続いていたが、今年に入り4月の学生個人選手権で16m39と自己記録を1cm更新して復調を見せると、日本選手権では16m64で初優勝を果たしアジア大会代表に内定。
その後はヨーロッパに遠征し、フランス、オーストラリアで行われたWAコンチネンタルツアーチャレンジャー大会を連戦し、ともに3位に入り、先月の富士北麓でも再び16m64をマークして、16m94で優勝を果たしたキム ジャン ウ(韓国)に続く2位となり、WAランキングでも41位まで上がって来ている。
日本インカレでは、アジア大会決勝進出に向け、前半3回の跳躍で記録を残すことを意識しつつ、自己記録を更新して弾みを付けたい。
やり投の鈴木は昨年3月にオーストラリアで行われたWAコンチネンタルツアーブロンズの大会で自身初の80mオーバーとなる81m23をマークすると、4月の九州共立大チャレンジ競技会でも80m68を記録、ランキングで東京世界陸上出場圏内に入り、代表のチャンスが出てきていたが、選考会となった日本選手権では71m75で11位に終わり、出場は叶わなかった。
その後はワールドユニバーシティゲームズも71m65で10位と本来の力を見せることができず、以降もビッグスローを見せることなくシーズンを終えていたが、今年に入り、4月の学生個人選手権で77m12優勝を果たすと、続く織田記念でも79m87を投げて2位に入った。
日本選手権は今年も14位に終わりながら、織田記念の79m87がものを言ってアジア大会代表に選ばれたが、まだまだ不安定な面もあり、今大会ではアジア大会本番に向け、しっかりと立ち直りを見せてほしいところだ。
走高跳では2m25の自己記録を持つ昨年の世界室内、ワールドユニバーシティゲームズ代表の原口颯太(順天堂大)、同じく2m25を一昨年の佐賀国民スポーツ大会で記録した、リマU20世界陸上銅メダルの中谷魁聖(東海大)を筆頭に、2m24の自己ベストを持つワールドユニバーシティゲームズ7位入賞の山中駿(京都大)ら7名が2m20オーバーの自己記録を持ち、ハイレベルな優勝争いが期待される。
混成種目の男子十種競技ではU20アジア選手権を制した山本湧斗(大阪体育大)の7500オーバーを期待するとともに、昨年大会を7508点で制した松下怜(順天堂大)の復調なるか、また通常規格での経験は浅いが、U20規格で日本歴代2位の記録を持つ高橋諒(慶應義塾大)、オレゴンU20世界陸上に出場した宮下輝一(筑波大)のポテンシャルの高さにも注目したい。
女子のアジア大会代表はマイルリレー代表の中尾のみ。髙橋亜珠の200m、100mH二冠はなるか
女子のアジア大会代表は、マイルリレーで選ばれている400mの中尾柚希(園田学園大)ただ一人。
アジア大会では個人種目も合わせてレース数がかさみそうな100m、200m代表の井戸アビゲイル風果、400m代表の松本奈菜子(ともに東邦銀行)の負担を軽減できるような結果を日本インカレで残すことが出来るか注目される。
特に混合マイルは井戸の激走もあり、東京世界選手権では8位に入賞、アジア大会でも金メダルを狙える種目で、4×100mで主力を担うことになりそうな井戸に代わって出場するためには、53秒20の自己記録を52秒台に乗せたいところだ。

日本に帰化する前の昨年5月に静岡国際の400mで日本記録を上回る51秒74をマークし、本来であれば大注目となりそうだった今大会で同種目の3連覇が懸かる青木アリエ(日本体育大)だが、今季は本来の調子からは遠く、またオルドスU23アジア選手権の100mで11秒44をマークし銀メダルを獲得した山形愛羽(福岡大)も先月の九州選手権では11秒86の3位に留まっており、過剰な期待は寄せにくい状況で、そうなると200mと100mHの二種目で高い実力を誇る髙橋亜珠(筑波大)が注目を浴びることになりそうだ。
23秒20の自己ベストを持つ200mでは、昨年に23秒31の好タイムを叩き出し、先月の九州選手権を制している前田美結子(福岡大)が数少ないライバルと言えそうで、100mHでは13秒23と高橋の自己ベストの13秒28を上回る自己ベストを持つ福井有香(立命館大)、今季13秒30をマークした小寺彩貴(順天堂大)、自己ベストが13秒32の星場麗羽(天理大)らとの争いが見込まれる。
滝川第二高に在籍していた昨年に13秒31を叩き出した井上凪紗(青山学院大)は今季ここまでやや精彩を欠いているのが気がかりだ。
100mは山形のコンディションが上がってこないようであれば混戦は必至で、今季ベストが11秒52の前田さくら(福岡大)、11秒58の永石小雪(立命館大)、11秒59の佐藤葵唯(青山学院大)、藏重みう(甲南大)から誰が抜け出してくるか、というレースになりそうだ。
400mHで最も持ちタイムが良いのは瀧野未来(立命館大)だが、今季ここまでリザルトを残していない状況で、いきなり今大会で結果を求めるのは厳しいかもしれない。
代わって、オレゴンU20世界陸上で代表を経験し、日本選手権では56秒台に突入したガードナレイチェル麻由(早稲田大)が優勝争いの軸に浮上してくる。
果敢な先行策で日本選手権の決勝に進出した平木陽(大阪成蹊大)、先日の東海選手権を57秒62で制した和佐田真広(中京大)も56秒台が見えてきている。
中距離種目は日本インカレでは勝負重視になりがちだが、800mの勝くるみ(筑波大)、1500mの田島愛理(順天堂大)にはそれぞれ2分3秒切り、4分10秒切りといったタイムも意識してほしいところ。
優勝ラインが下がれば、どちらの距離でもレース運びの巧い木田美緒莉(順天堂大)の二種目制覇もあるかもしれない。
800mでは香港U20アジア選手権で金メダルを獲得した佐々木葉音(筑波大)も注目選手に挙げられる。
女子5000m競歩はオレゴンU20世界陸上で4位入賞の堀伊吹(新潟食料農業大)、同5位の田畑晴光(山梨学院大)にロードで実績のある10km競歩U20日本記録保持者の内山由菜(順天堂大)、U20世界チーム競歩7位の奥野紗(関西大)、ワールドユニバーシティゲームズ20km競歩代表の谷純花(金沢学院大)らがぶつかり合う構図で、男子同様目の離せないレースとなりそうだ。
女子のフィールド種目は女子砲丸投の坂、走高跳の森﨑、矢野に注目
フィールドではまず砲丸投の坂ちはる(大阪体育大)に注目。
日本選手権で16m07を投じ、16m台に突入して優勝を果たしたのに続き、西日本インカレも16m06で制しており、いずれの大会でもここ一番での集中力の高さが感じられた。
現在、成長曲線に乗っているのであれば、今大会も記録更新が楽しみになってくる。
円盤投の近田ココ(東京女子体育大)もU20世界選手権から帰った直後の関東選手権で自己ベストを53m79まで一気に伸ばし、勢いが感じられる。
やり投では昨年に60m57を記録した倉田紗優加(慶應義塾大)に続き、今年の日本選手権では辻萌々子(九州共立大)が60m27を投じて60m台に乗せてきており、日本インカレでも60mオーバーを見ることができるかもしれない。
ハンマー投の嶋本美海(九州共立大)は昨年の日本インカレで64m01を記録し3位、村上来花(ゼンリン)を追う選手が現れたと思われたが、今季はこれまでのところ61m台に記録が留まっており、日本インカレでは奮起に期待したい。

跳躍種目では走高跳でこのレベルが高いかどうかは意見が分かれるところだが、昨年の国民スポーツ大会を1m85で制した森﨑優希(日本女子体育大)と今年5月に1m82をクリアした矢野夏希(早稲田大)の1m80オーバーの争いに、四国インカレを1m78で制した佐藤安里紗(四国大)も、この争いに加わってくるだろう。
女子棒高跳は4m31の日本学生記録保持者で香港U20アジア選手権では銅メダルを獲得した小林美月(日本体育大)と、4m21の自己記録を持ち、U20アジア選手権で小林を抑え銀メダルを獲得した村田蒼空(筑波大)のライバル対決が濃厚。
女子走幅跳は、主戦場とする100mを回避し今大会の個人種目はここ一本に絞った小針陽葉(駿河台大)、昨年の大会では最終跳躍で逆転を許し、悔しい2位となった近藤いおん(日本大)、2024年のリマU20世界陸上代表を経験している橋本詩音(筑波大)の6m37の自己記録で並ぶ3人が優勝争いの中心となる。
女子三段跳については、森本麻里子(オリコ)が2024年のパリオリンピックと2023年のブダペスト世界陸上、昨年の東京世界陸上、髙島真織子(クラフティア)も2023、2025年と世界陸上に出場、また今年のアジア大会は船田茜理(ニコニコのり)が代表として出場するが、この学生からもこの三人に続く選手が現れなければ、先々の展望は開けてこない。
自己ベストが13m04の廣瀬桃奈(園田学園大)、13m01の山崎りりや(順天堂大)の13mオーバーの記録を持つ二人に期待したい。
七種競技では今年の日本選手権で6位に入賞した仮屋愛優(日本体育大)が5500点に届くか注目される。
日本インカレは4月以降、学生選手たちがシーズン最大の目標としてきた総決算の大会だ。
学生最後の日本インカレとなる4年生は悔いを残すことなく、また初の日本インカレとなる1年生は臆することなく、競技を楽しんでほしい。
文/芝 笑翔
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