第110回日本陸上競技選手権大会・マラソン競歩が、3月15日に石川県能美市で行われる。
東京世界陸上以降、WA主催の国際大会での実施距離が、35㎞からマラソンと同じ42.195㎞に変更となってから、日本選手権として行われるのは初めてとなり、またこの秋に開催される2026名古屋アジア大会代表の最終選考会を兼ねており、優勝選手は代表に内定する。
男子のレースは昨年秋に国内で初めて42.195㎞で実施された第62回全日本高畠競歩大会のマラソン競歩を2時間55分28秒で制した、東京世界陸上35㎞競歩の銅メダリスト、勝木隼人(自衛隊体育学校)や、オレゴン世界陸上の35㎞競歩で銀メダル、翌年のブダペスト世界陸上では銅メダルを獲得している川野将虎(旭化成)ら有力選手が今大会と合わせて開催される第50回全日本競歩能美大会のハーフマラソン競歩に回り、全日本競歩高畠大会で3時間4分22秒の4位に入った諏方元郁(愛知製鋼)、3時間5分19秒で5位となったパリオリンピック男女混合リレー競歩代表の髙橋和生(ADワークスグループ)、髙橋と同タイムで6位の村山裕太郎(富士通)の前回大会上位入賞組に、先月に六甲アイランドで行われた第109回日本選手権ハーフマラソン競歩で1時間22分46秒をマークし8位入賞と好調な住所大翔(富士通)、更に昨年7月のワールドユニバーシティーゲームズの20㎞競歩で銀メダルを獲得した土屋温希(立命館大)も加わり、代表の座を巡る優勝争いは激しくなりそうだ。
男子マラソン競歩は今年に入ってWA Race Walking Tour でも実施されているが、世界記録認定基準の2時間56分30秒を切った選手は認定期間外の昨年10月に2時間55分28秒をマークした勝木隼人のみで、この記録にどこまで迫れるかも注目ポイントの一つだ。
女子のレースは東京世界陸上35㎞競歩の代表で、先月の第109回日本選手権ハーフマラソン競歩を1時間35分1秒で制し、アジア大会代表の資格を得ている梅野倖子(LOCOK)が優勝争いでややリード、オリンピックでは2012年ロンドン大会の20㎞競歩で、世界選手権は2007年の大阪大会を皮切りに昨年の東京大会まで、20㎞、50㎞、35㎞で合わせて7度代表を経験しているベテランの渕瀬真寿美(建装工業)、東京世界陸上35㎞競歩代表の矢来舞香(千葉興業銀行)、学生時代からの梅野のライバルで、昨年10月の全日本競歩高畠大会のマラソン競歩を3時間47分51秒で制した内藤未唯(ウィザス)らが追いかける展開となるだろう。
35㎞以降が未知の領域である梅野に対し、渕瀬は50㎞、内藤はマラソン競歩の経験が強みになる。
今大会は第50回全日本競歩能美大会、第20回日本学生競歩選手権大会、アジアハーフマラソン競歩選手権の3大会と合わせての開催となり、それぞれ男女のハーフマラソン競歩が同時スタートで実施されるが、アジア大会代表選考会にも指定されており、第109回日本陸上選手権ハーフマラソンを制した男子の山西利和(愛知製鋼)、女子の梅野が代表内定の資格を得ており、残る1枚の代表切符を懸けた争いとなる。
男子は先述した勝木、川野の他、1時間21分25秒で日本選手権ハーフマラソン競歩4位となった東京オリンピック50㎞競歩代表の丸尾知司(愛知製鋼)、1時間22分40秒で7位のパリオリンピック20㎞競歩代表古賀友太(大塚製薬)、学生競歩にもエントリーがある、ワールドユニバーシティゲームズ20㎞競歩4位の原圭佑(京都大)、昨年秋に国内で初めて実施された全日本競歩高畠大会のハーフマラソン競歩を1時間23分33秒で制した逢坂草太朗(東洋大)、1時間23分25秒で2位となった吉迫大成(東京学芸大)といった選手たちが、日本選手権で山西に続く2位に入った吉川絢斗(サンベルクス)が記録した1時間20分50秒を上回り優勝できるかが最大の焦点だ。
また、世界チーム競歩選手権のU20男子10㎞競歩代表に選ばれている井上俊弥(長野日本大高)の初のハーフマラソン競歩も注目で、日本選手権で3位に入った野田明宏(自衛隊体育学校)は日本代表としてアジアハーフマラソン競歩選手権優勝を目指す。
女子のハーフマラソン競歩では、ワールドユニバーシティゲームズ代表の谷純花(金沢学院大)、アジアハーフマラソン競歩選手権代表として戦う杉林歩(大阪大)に注目だ。
また、第50回全日本競歩能美大会では高校男子10㎞、同女子5㎞も行われ、ハーフマラソン競歩に出場する井上俊弥と共に世界チーム競歩代表に選ばれている山田大智(西脇工業高)、内山由菜(本庄東高)のエントリーがあり、今後に繋がる活躍を期待したい。
文/芝 笑翔
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